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2008.06.30 更新

進化する”冗談音楽”-杉鉄、新しい扉を開ける時-

杉ちゃん&鉄平
プレミアムリサイタル SPECIAL EDITION  “THREE DAYS NIGHT”

2008年5月15日(木) at 新宿ミノトール2

次回は7/27(日)・吉祥寺でLIVE!
杉ちゃん&鉄平の
「ザ・ベスト・オブ・冗談音楽」

この日の帰りは、やけに電車の車輪がレールを流れていく音が耳の奥に響いて、残った。 小気味良く軽やかなリズムは、一時間近く前の演奏を記憶に蘇らせながら、その旋律を鼓膜に刻みつけているみたいでもあった。

新宿三丁目。大都会の雑踏をちょっとだけ外れたように感じるのは、ずいぶんと背の高い木々がそびえ立っているせいかもしれない。
そんな場所で行われた“トークショーという名のマジ鉄(テツ)音楽”。演奏はもちろん、杉ちゃん&鉄平の二人。音楽を遊ぶ「冗談音楽ユニット」として活動する二人が、楽しく真剣に趣味の世界である“鉄道”を観客に自慢しつつ、五線譜の上に魔法を散りばめた音符を特急または各駅停車で走らせるライブだ。

大盛況の内に幕を閉じた「電クラ2」ツアーから2ヶ月近く過ぎた5月半ば。
会場に足を踏み入れると正面の壁をスクリーンに、最近の鉄道ニュースが流されていた。それが開演前には、二人が出演してきた鉄道イベントを取り上げる映像に切り替わった。

特等席からの眺め。二階建て新幹線の話ではない。 ピアノまで1メートルと離れていない場所から杉ちゃんの指使いを、間近で見る貴重な機会のことだ。
今日はカメラを抱えて右往左往しなくても良い。見て聴いて笑えれば、それでいいのだ。トークショーだし(って、本人が言ってたし)。
満員の座席の半分近くは鉄のお客さん。実はこの日は3日間、毎日違うコンセプトのライブの“鉄道ナイト”だから。
二人の熱い趣味トークの間に演奏を挟んでいるかのような構成にも、誰一人臆することなく、楽しいばかりの電車の旅はおよそ二時間続いた。
すべてをレポするには、残念ながら今回は紙幅が足りないので一曲だけ。強烈なインパクトを響かせた曲を紹介する。
Train Kept a Rollin」。本来伴奏楽器であるピアノが主役のこの曲は、「電クラ2」発売当初からの、担当のお気に入り。
ここにゲスト・森藤晶司を加え、レフ線路なるユニットとして杉ちゃんと連結。体躯のしっかりした鉄ヲタの男性が二人がかりで鍵盤を叩く、というレアショット。グランドピアノが小さく見える。というか二人の背中で、ピアノの姿はほぼ見えない。
足や手が勝手にリズムを取ってしまうこのナンバーに満員の乗客が盛り上がらないワケがなかった。さらにレア度を上げたのは、鉄平くんが弓を置き、この連弾に参加!鉄ヲタ3人によるスペシャルナンバーは速度制限も無視。会場の熱気に汗を飛ばしながら、怒涛の勢いで五線譜を駆け抜けていった。

5月はライブやイベントの出演が、ほぼ月の半分に上った杉鉄。メジャーデビュー以来ふたりを見続けてきたが、今は多忙の中に充実と愉しみを見付けているに違いない。
電車の次にふたりがクラシックと融合させるのはどんな斬新な「アイテム」なのか?次のアルバムの発表が待ち遠しい。

【当日ゲスト】
石見川本鉄道研究会 代表   沖田貴さん
ミュージシャン  森藤晶司さん

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